【楽曲レビュー】次世代のアニソン界の主役となるべき存在「星銀乃丈」との強力なコラボに刮目せよ― アクター/あげいん

  • URLをコピーしました!
目次

アクター/あげいん とは

アクター
歌唱:あげいん
作詞・作曲:星銀乃丈
編曲:星銀乃丈/堀江晶太
Mixing Engineer:りする(Vocal)・木村正和
Mixing Engineer 木村正和さんについて
1988 年、MIT studio 入社 1995 年フリーとなり、2015 年株式会社インアンドアウトを設立。J.popからJazz・Fusion、 映画音楽やドラマの劇伴など、あらゆるジャンルを手がける。近年は現役女子大生ドラマー、川口千里のプロデュースを手掛けるなど、プロデューサーとしても活躍する。
(https://inandout.jp/works より引用)

2019年12月のボーマスで先行発売され、2020年1月にアニメイト・ヴィレッジヴァンガード限定発売された、シンガーユニット「mono palette.」所属のあげいんさんのソロアルバムの一曲です。

星銀乃丈さんとは

当サイトを以前より閲覧頂いてきた方ならご存知かもしれませんが、今回コラボレーションされた星銀乃丈さんについて軽く説明させていただきます。

余談になりますが、星銀乃丈さんについて調べようとGoogleで検索をしてみたら、当サイトのサムネをそのまま利用したサイトが上位に出てきてちょっと笑いました。

https://neetola.com/hoshi/ より引用

星銀乃丈さんは、ニコニコ動画でギター演奏動画を公開し、人気を残した後、株式会社ハートカンパニーという音楽事務所に所属され、作編曲家として活躍されております。

ハートカンパニーは、堀江氏と親交の深い、元ランティスの斎藤滋氏が代表を務めている音楽事務所です。星さんの他にも「LINEをやらない」でおなじみ俊龍氏やPENGUIN RESEARCHのギタリスト神田ジョン氏など、錚々たるメンバーが所属されております。

星銀乃丈さんと堀江氏は以前より親交があり、以前ニコニコ超パーティーでツーショット写真を公開されていたり、田所あずささん「スキライ」アイドルマスター「LEADER!!」のベースを堀江氏が演奏されていたりしています。

ニコニコ動画からアニソンシーンへと飛び出したことなど、堀江氏と少なからず共通点を感じさせるアーティストであり、今後のアニソンシーンで確実にキーパーソンになることが感じられるため、今回の記事では「星銀乃丈速報」と言わんばかりに星さんにスポットを当ててお届けいたします。

星銀乃丈さんのWebサイト
星銀乃丈さんのTwitter

星銀乃丈さんの楽曲

星銀乃丈さんが制作されてきた楽曲を一部抜粋してみました。

LEADER!!/ 765PRO ALLSTARS

Credit
作詞・作編曲:星銀乃丈
Bass:堀江晶太
Guitar:神田ジョン
Piano:西島尊大
Strings:室屋光一郎ストリングス
Strings Arrangement:松田彬人
All Other Instruments & Programming:星銀乃丈
Recording&Mixing Engineer:高田浩太郎

今年で15周年を迎えるアイドルマスターシリーズ。初期から存在される「 765PRO ALLSTARS 」の全体曲というアンセムです。

「アイマスらしさ」をここまでか!というほど丁寧に抑えつつも、2番Aメロのアコースティックギターの旋律は特徴的なものを感じさせられます。
ラストのサビのギターフレーズは、聴きなじみがある感じですよね。

あまり年齢でどうとか言うのは好きではないのですが、星銀乃丈さんはかなりの若手で、そんな若手がアイマスのアンセム的楽曲を作られているというのはあまりにも凄まじいことです。

ロマンティック*サプライズ/ H -ache-

Credit
作編曲:星銀乃丈
作詞:安藤紗々

星銀乃丈さん自体、ニコニコ動画で以前ギターリストとして活動されていましたので、ギターの使い方がとても特徴的だと感じます。ピアノ・丁寧で上品なメロディーというのは当サイト閲覧者さんの好物ではないでしょうか?

トワイライト/coemie

Credit
作詞・作曲:星銀乃丈
編曲: coemie
Vocal, Chorus:maharu
Electric Guitar, Bass, Chorus: 星銀乃丈
Acoustic Piano, Background Vocal, Chorus: たてべ なお
Drums, Chorus: 金子紫苑

こんなにフレッシュな曲も書けるのか…と驚きます。 星銀乃丈さんはとにかくレパートリーが多い。歌声も相まって透明感がすごい。純粋な邦ロックとしても評価されるべきアーティスト・楽曲です。

夜間飛行/tiny baby

Credit
作詞・作曲: 星銀乃丈
Produced by tiny baby
(Tiny baby is ACO , ginnojo hoshi)

筆者が星銀乃丈楽曲で一番好きな曲です。巷ではこの手の曲は”夜間闇ぶりミュージック”と呼ばれています。まさに夜に聴きたい一曲。
ここまで多様性のある音楽が次々に生み出されるのは、星さんが様々な音楽を吸収し、それらを自分なりに新たな音楽に昇華していくしていくスキルが高いからと思われます。

アンダーカレント/mono palette.

Credit
作詞・作曲: 星銀乃丈
編曲:神田ジョン

堀江氏が表題曲「ロングタイムトラベラー」を制作されたことでおなじみのmono palette.の楽曲を制作されています。
ちなみに、この曲や「ロングタイムトラベラー」が収録されたシングルには斎藤滋さんが関与されていました。

先頭に記載した視聴動画や、「アクター」を既に聴かれた方はご理解されたと思いますが、この曲にとても雰囲気が似ています。

なのでこの曲はここからの記事をお読みになるにあたって是非聴かれてください。

刻みの良いフレーズ、思わず口ずさみたくなるメロディーライン。流れるようなAメロから始まり、さらに勢いをつけるBメロ、そして高揚感高まるダークな仕上がりのサビ。

EDMチックなアレンジを神田ジョンさんが得意とするのも意外なんですが、曲の編成自体シンプルかつ中毒性の高い仕上がりとなっています。

アクター Review

いよいよ、アクターの感想に入っていきます。入手方法的にお持ちでない方も多いと思われますので、なるべく聴かなくても分かりやすいように書いていきます。

中毒性が極めて高いギターリフからスタートします。このリフのフレーズを楽曲全体で奏でていく、これは堀江曲ではなかなかない手法です。

そしてイントロは「Na Na Na Na…」というコーラスで彩ります。四つ打ちのノリやすいビートは、ライブでの披露を意識したものでしょうか。イントロへ入るときのフェードイン、キメ、そして堀江アレンジ特有の、どことなくお祭り感のあるシンセの交わり方、ぜひこれは堪能していただきたいです。

Aメロは星さんが得意とする流れるようなフレーズ。譜割りがどことなく洋楽のテイストがするところ、堀江氏の影響を少し感じられますし、とても好きです。小刻みにビートを刻むギターのフレーズに、ダークに味付けられたドラムサウンド。どことなくダークな雰囲気を醸し出します。

一気に転換を試みるBメロ。ラップを奏でるボーカルの裏で先ほどのギターリフが鳴り響く。そしてサビへの導入こそ堀江アレンジの真骨頂。あのドラムビートはいつ聴いてもいいですね。

サビで一気に盛り上がります。シンセとギターが複雑に重なり合うも、シンプルなビートでキャッチーさがより引きだちます。まさにシンセとギターの争い、星さんと堀江氏のアレンジの争いといっても過言ではありません。アレンジの裏から味わえるストーリー性。面白いですね。

ボーカルの存在感もいいんですけど、よりこのアレンジの争いを楽しみたいので、オフボーカル音源、欲しいですね…

そしてここから!間奏のクセがすごい!

このダーク感は明らかに「レミングミング(kemu Remix)」の時に顔を出していた堀江アレンジ。重心をかなり低くしたギターへと、ここから変化していきます。

ここからのアレンジ、シンセの主張が激しくなります。いままで昼の渋谷だったのが、いきなり夜の新宿 歌舞伎町の怪しいお店が並ぶ街並みへと変化します。

この治安の悪さは、多分堀江アレンジの構成になると思います。アレンジの基本の構成は変わらないのですが、ガラッと雰囲気が変わっていきます。この変化をぜひ味わっていただきたいです。

アウトロの終わり方も、ライブ感・生感の溢れる終わり方でとても好きです。是非楽しんでいただきたいです。

統括として、二人のアレンジバトルと思わせるハードな一曲です。星銀乃丈氏の才能を感じつつも、堀江氏の匠の技ともいえるアレンジ。ニコニコ動画から生まれたともいえる二つのアツい才能がぶつかり合った、まさに共作といえる名アレンジです。

アクターはここで入手できる!

多分、みなさん「アクター」を聴きたいなぁと思ったに違いないです。
しかし、この楽曲は配信なし・一部ショップでの販売のみとなります。少々ハードルが高いと思われますが、是非手にされてください。

ヴィレッジヴァンガード 購入リンク

アニメイト 購入リンク

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次