【楽曲レビュー】”共鳴”した先に映った、進化した堀江晶太のロックサウンド「共鳴レゾンデートル/内田真礼」

共鳴レゾンデートルとは、2019年10月2日に発売された、内田真礼さんの2ndミニアルバム「you are here」収録楽曲である。
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概要

楽曲情報
曲名 共鳴レゾンデートル
制作陣 歌唱:内田真礼
作詞:田淵智也
作曲:田淵智也
編曲:堀江晶太Chorus:ゆかっこ
Guitar:堀江晶太
Bass:堀江晶太
Programing:堀江晶太Recording Engineer:石塚陽大(Sound City)
Mixing Engineer:西沢栄一(studio Rine)Recording Studio:Sound City Annex
Mixing Studio Sound CitySound Producer:冨田明宏(Hifumi,Inc)
Director:鎗水善史(PONY CANYON)
Producer:野島鉄平(PONY CANYON)
備考 「you are here」収録楽曲

2019年10月2日に発売された、内田真礼さんの2ndミニアルバム「you are here」収録楽曲。
2019年7月28日に情報が解禁された。

楽曲の特徴

堀江氏に内田真礼さんへ最初に関与した曲は「Resonant Heart」(作詞:ミズノゲンキ・作曲:y0c1e・編曲:堀江晶太)があります。

そちらの楽曲は優しく優雅な、ストリングスに包まれる一曲です。

逆に、今作「共鳴レゾンデートル」はこのような楽曲です。

ストリングス(のようなシンセ)をメインに据えているのは共通点ですが、多少ニュアンスが異なってきます。
ストリングスに代表されるイメージとして「優雅さ」が挙げられますが、当楽曲は、優雅さとはほんの少し味付けの異なる、「焦燥感」を感じさせられます。

田淵智也さんは、どちらかというと内田さんにはポップな感じの楽曲を多く提供されているので、試聴の段階で予想外に感じられた方は多いかもしれません。
田淵さんの内田真礼提供曲は今作では「キミ行きEXPRESS」で参加されているやしきんさんがアレンジを手掛けることが多く「真礼×田淵×堀江」ではどのようなテイストで来るのかは予測不能でした。

イントロからベースのゴリゴリとしたスラップ、ギターの重心低めのサウンドから衝撃を受けます。
重心の低いベースサウンドが序盤に始まる曲は多数ありますが、その中でもトップクラスに重心が低いです。
そこから始まるストリングス(のようなシンセ)のサウンドに、聴く人の心は一瞬でとりこになるのは間違いない。

最近の堀江曲では珍しく、打ち込みのドラムのように思われます。EDMチックのビートを、生音ベースの楽曲に違和感なく組み込むセンスに脱帽します。

この曲のオススメポイントは、2番以降に濃縮されています。
2番Aメロの「ドドッ ドドッ ドドッ ドドッ」というリズムは、最早堀江ファンにとっては胎動と同じといっても過言ではなく聴いた瞬間、鳥肌が立つこと間違いありません。
これも、打ち込みのドラムだから出来たと言える重心の低さ、轟くようなビートです。
この部分は愚直に、メロディーの譜割りに準拠したリズムです。これがいつまでも続くと単調な感じがするのですが、2番始まりという部分で、新鮮味を感じさせるために

2番Aメロの発展「それはまだ~」から始まるピアノのドミノ崩しのようなフレーズを聴いた時、筆者は今年一番の衝撃を感じました。
このピアノ使いは、今までの楽曲では一切なく、楽曲の世界観をここまでかと言うように表現しているのです。
この部分は、ラップ系の展開です。最近のアニソンシーンでは、ヒプノシスマイクの楽曲のようなヒップホップ・ラップが流行しています。
その「隆盛しているラップ系楽曲」への一つのアンサーのようにも感じられました。
(余談ですが、ヒプノシスマイクに楽曲提供してほしい…と日々感じます)

この楽曲は、ところどころ主張するピアノのフレーズが、幾何学的な雰囲気を醸し出しており、KEMU VOXXチックな味わいを演出しています。
とくに、2番終わりの「共鳴したい…」の掛け合いの部分のフレーズはそれです。

内田真礼さんのシンガーとしての実力も、必聴ものです。数多くの作品で活躍されている声優でありながら、今、最も注目されている声優アーティストでもあります。
この過激なアレンジに一切劣ることのない歌唱力、表現力に驚きました。この曲ではカッコいい表現がメインですが、この曲が収録されたアルバム「you are here」ではかわいい曲もあり、本当に凄いなと感じさせるばかりです。

この楽曲は、レコーディング時期的に、堀江氏が「夏休み」(詳細はPENGUIN RESEARCH FCサイトを参照)をとる最直前に制作されたものと推測しております。
個人的に、短期休暇に入る前の楽曲とは…と感じながら聴きましたが、2019年度の楽曲の中でも最高峰に位置づけられる一曲と自信をもってお伝え出来ます。

以前、堀江曲のファンの方と会話をした際、今年の堀江曲はPENGUIN RESEARCHライクなものが多いと言っていて、多少うなずけるものがありました。
PENGUIN RESEARCHライクな楽曲も勿論良いです。しかし、PENGUIN RESEARCHライクではない楽曲を待ちわびたファンは多かったのではないでしょうか。
「共鳴レゾンデートル」は、もしかしたらそのように思われるかもしれません。
しかし、PENGUIN RESEARCHライクな雰囲気と同時に、提供曲ならではの個性が溢れた一曲であることは確かですし、これが一つの「堀江晶太楽曲」の完成形と言っても良いのではないでしょうか。

上記を踏まえ、内田真礼現場に「田淵×堀江」タッグを持ってきたことは正解であると確信しました。

今作の音楽プロデューサーは、「バンドやろうぜ!」のCD封入レビューや、「LisOeuf♪(リスウフ♪)vol.6」の堀江氏のインタビューを敢行した冨田明宏さんが担当されています。

冨田明宏さんは、内田真礼さんを初めとして、数多くのアーティストを手がけるほか、アニソン界で多くの活躍をされている方です。
「共鳴レゾンデートル」を全曲聴いてみると、一曲一曲のイメージが鮮明で、個性が際立っているのが分かります。
このように、作品の監督のような立場であり、楽曲制作において大きな役割や功績を果たしています。
この機会に、作家・演奏者だけでなく、プロデューサーなどのスタッフにも注目して音楽を聴いてほしいです。

「プロデューサーなどのスタッフ」についてもデータベース化して見れる「堀江晶太wiki」を現在製作中です!

総括として、名実ともに、2019年の堀江晶太楽曲を代表する一曲であり、「Dancer in the Discode」「ヒバナ(kemu Remix)」で新たに提示した、ゴシック的ロックサウンドを取り入れながら、伝統的な堀江ロックサウンドの進化系をひしひしと感じられる、シンガー内田真礼さんの進化とともに、進化を感じられる一曲である。

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