当該記事は『楽曲オタク Advent Calender 2019』23日目の記事となります
この記事の目次
はじめに
kemuにちは!
今年も残すところあと8日となりました。早いですね~
2019年にリリースされた堀江晶太楽曲は52曲(!)となります。これはインストを含めない歌モノだけの曲数では過去ダントツでトップとなります。
というのも、昨年が40曲なので圧倒的に多いです。
しかも一曲一曲、リード曲・メイン曲の割合が相当高いので、どれも注目度が高く、逆に各曲の印象が薄まっちゃった…って方もいるでしょうし、全然追えてないよって方も多いと思います。
というわけで、今回は色々な当界隈ならではの出来事や視点から「全52曲」を一つ一つ紹介していこうかなぁと思います
歌モノのみを基本的には対象にしています。
抜けがあってもそこはご容赦くださいませ…
この記事は、当サイト管理人の主観などもかなり入って書いているので、その点はご了承ください。普段は主観を出来る限り排して書いているので、普段では語れないことも語れたらうれしいな~といったところです。
では、レッツSHOW TIME(晶タイム)!
「堀江晶太レコード大賞2019」12/24まで開催!
※当記事の記述内容と投票結果に直接的な関係性はありません。投票結果は投票内容に基づき、中立的な立場で判定します。
2019年のPENGUIN RESEARCH
今年のPENGUIN RESEARCHの動きについて、綴っていこうかと思います!
皆さんはPENGUIN RESEARCHのライブには行かれましたか?
もし、行ったことなくて堀江曲好きだよ~って方は行って損はないです。
生で好きな曲しか流れていないのは珍しいし最高の経験ですので。もちろん、各メンバーの演奏も最高です。
一番近いワンマンライブは2020年4月4日(土)「FIVE STARS JOURNEY」
LINE CUBE SHIBUYAで開催です。全席指定。ぜひ参加されてみてください!
筆者は住んでる場所が遠いため、殆ど参加できていないのですが、1/3・4のツアーファイナル、3/13の大阪であったライブ、6/1の福岡、6/2の大阪、8/10の横浜のライブは参加しました。どれもひとつひとつ、いいなぁという思い出がありますね…
どれも印象深いライブだったんですけど、ダントツで感動したのは1/3に堀江氏が「大切な仲間の曲をやります」と宣言した後に披露した「夜明け Brand New Days」ですね…
夜明け Brand New Days
作詞・作曲・編曲:堀江晶太
ペンギンの現場でやる「イエッタイガー」、周りの人誰もしてませんでしたが最高でしたね…
「周りの人は誰もしていない」というのは、逆を言うとペンギンファンの人はあんまり堀江晶太提供楽曲を聴いていないっていうのもあるので、当サイトを通して微力ながら魅力を伝えたいなぁと思った所存です。
ライブを通して印象が一気に変わった曲といえば「ゴールド・フィラメント」が当てはまります。
ゴールド・フィラメント
作詞・作曲:堀江晶太
編曲:堀江晶太・PENGUIN RESEARCH
これが初披露されたのは8/10の横浜で開催されたワンマンライブ「横浜決闘」
ライブで聴く前までは「Aメロの堀江感いいなぁ」くらいしか印象がなかったんですが、スマホのランプを全員で付けて、まるで電球が暗夜を照らすようになり、皆でシンガロングをやっていく。
まさに「みんなでつくるライブ」といった印象で、あのライブ以降お気に入りの一曲となりました。
楽曲面に関しても、特に優れた一曲です。ピアノの軽めな音色が、明るい電球のような鮮やかな色合いを示し、フィルが多めのドラムの音色が霧を示したような感覚。
メロディーやテクニカルな部分ではなく、このアルバム「それでも闘う者達へ」のひとつのメインカラー(だと思われる)灰色と白を明確に示した一曲です。
音色にこだわりきった堀江晶太楽曲というのは今までなかなか見当たらなかったんですが、特にこの曲に関しては「あぁ、音色にこだわったんだなぁ…」と思いました。ぜひ、いい環境で、この音色を味わいきって欲しいです。
また、その感動のライブの模様は、来年1月に発売されるBD/DVDでお楽しみいただけます。絶賛ご予約受付中。Amazonで購入すればトートバッグがついてきます。
そして、忘れてはならないのが2枚のリリース。
シングル「決闘」と「それでも闘う者達へ」。
「決闘」はアニメ「ゾイドワイルド」タイアップソング。OP主題歌としてキッズの人気も受けました。
決闘
作詞・作曲:堀江晶太
編曲:堀江晶太・PENGUIN RESEARCH
「決闘」がタイアップを受けて作ったのか、作ってタイアップを受けたのかわかりませんが、今までのペンギン曲のなかでも歌詞はめずらしいものになっています。
かなり簡単、ゾイド視聴者層が好みそうな言葉が多いし、文字数も案外少ないので、ゾイドのメインターゲットにも合致してるんじゃないでしょうか。
だからペンギンのリスナー層からしたら歌詞が単純…とも思えるかもしれないですが、これはアニソンだから。アニメに沿って作られているのでむしろいいですね。
サウンド的には「敗者復活戦自由形」から連綿と続くハード系ロックサウンドの集大成。ラップを取り入れているのは最近のはやりを抑えている感じでいい。
「キーボード抑えめじゃん!」と思いながらも、2番でシンセとボーカルのハモリが存分に楽しめる。やっぱり5ピースバンドだから、キーボードの音も聴きたいですよね。柴崎さんはヒュージョン系のサウンドが得意とのことなので、そういう一曲もやってほしい。
カップリング「逆襲」も、新境地を切り開いた感覚の名曲です。
逆襲
作詞・作曲:堀江晶太
編曲:堀江晶太・PENGUIN RESEARCH
特にサビの洋楽的なアプローチが素敵な一曲。抑えめなBPMの中で抑えきれないほど暴れ狂う激しい衝動。重低音のその先に見える面白い未来を感じさせる一曲です。
ハードな曲が好きな邦ロック愛好家には刺さる曲なのではないか、と思います。PV付けて公開したら、これは人気が出るに違いないし、隠れておくにはもったいないです。
1枚のシングルとして「決闘」「逆襲」という対比というのは凄く美しいですし、ワンモア新曲…!という気持ちもありましたが、ひとつの作品としては凄くきれいに収まっています。(シングルには別にライブ音源も入っています)
そしてアルバム「それでも闘う者達へ」は「死生観」をメインに描いた、ある意味ではコンセプトアルバム的な一枚。
1stアルバム「敗者復活戦自由形」に比べると派手さはないのですが、このバンドが今後活動を進めるにあたり、ひとつのベンチマーク的な一枚になることは間違いないです。
リード曲「それでも闘う者達へ」、これは形容しがたい名曲なのであります。
それでも闘う者達へ
作詞・作曲:堀江晶太
編曲:堀江晶太・PENGUIN RESEARCH
「色々とあって、生きることへの執着が強くなりました」の言葉通り、生きるということを描き切った一曲です。
ハイテンポなピアノから始まり、途中のkemuソングを思い出させるかのようなシンセサイザーの音色。そして決死の感覚が感じられるコーラス。
別にコーラスは3度上を行っているわけでもない。ただメロディーと同じラインをオクターブを下げて歌っているだけ。技巧的なことは何もしていないんですけど、だからこそ心を打つ。音の空白を上手く埋め込む、名コーラスです。
先述の「ゴールド・フィラメント」とは違って、重めのピアノサウンドを採用していますが、フレーズは決して暗くはない。
「敗者復活戦自由形」路線からは一風変わって、こういうアプローチできたか…という衝撃を受けました。
こういうエモーショナルな曲にツーバスバリバリのドラムって普通使わないんですが、この曲が描きたいであろう「生きる」というテーマを、まるで僕等の鼓動のように打ち付ける。
普段僕等は、死んだときにめでたしなら良いとか言われながら毎日を過ごしてはいるんですけど、結局命を落としてしまったらめでたしでも何でもない。
それでも、いつか命の灯は消えてしまうし、それがいつ来るかなんてわかりやしない。そう思うたびに、この世は最悪だと思ってしまうことが、ときどきあります。
それでも、どんなに絶望が起こり続けても生き続けなければならない。生き続けることが、せめてもの救いなのであって、今生きている理由なのである。
そういう当たり前だけど、忘れてしまう大切なことを再度思い出させてくれる、何度読んでも歌詞の奥深さには生唾を飲んでしまう、そんな一曲です。
収録曲の話をしましょう。「ゴールド・フィラメント」は説明したとして、ひとつの対比となる「青い灯台」から。
青い灯台
作詞・作曲:堀江晶太
編曲:堀江晶太・PENGUIN RESEARCH
まさにアルバム曲といったところでしょうか。箸休め的な一曲なんですが隠れた人気が高く、作曲家の草野華余子さんも自身のツイキャスで、アルバムで最も好きと公言されていました。
楽器隊を控えめにし、引き算のアレンジを極め、抜けた穴をボーカルの存在感で埋める。これは以前のボーカル 生田氏ではできなかった、まさに今の生田氏だからできるボーカルなのではないでしょうか。
個人的には、ベースの生々しいのにどこか機械的な、それなのに他の楽器の音色と組み合わさることで感情をもったように聞こえる音色が聴きどころです。
派手さはない、単調なフレーズの繰り返しだからこそ、そのフレーズに意味を感じ、メロディーと歌詞が際立って感じる。そんな名曲です。
もちろん激しい曲もよかったですよね。「バケモノダイバー」は「AMAZING BREAK」を現在のサウンドにリメイクし明るく仕立てた一曲といえます。
バケモノダイバー
作詞・作曲:堀江晶太
編曲:堀江晶太・PENGUIN RESEARCH
サビでハーフテンポにするのは重厚感が出ていいですよね。
サビのコード進行を抑えめにして、重厚感を出すのは、後ほど書きますが「アンダーワールドウタウタイ」「FANATIC」でも用いられた、2019年で初めて使われたテクニックです。
このテクニックを使うと、メロディーのキャッチーさは多少失われるので、好みは分かれるんですが、他では出せない重厚感が出ます。
当サイトでは音楽理論に基づいた話はあまりしない(筆者自体詳しくはない)のですが、メロディーというのはそれ単体ではなく、伴奏のハーモニー(コード)があってこそ輝きます。
ハーモニーが変わってくると、同じメロディーでも印象がガラッと変わってきます。だから、バケモノダイバーのサビのコードを動かしまくると、今までの堀江曲と同じ感じに聴こえるんじゃないかなと思います。
「ドブネズミ・ザ・ナイトクルーザー」は「Critical Hit」の系譜を継ぐテクニカルでキャッチーな一曲。シンセもゴリゴリ入って、まさにたのしい曲です。
ドブネズミ・ザ・ナイトクルーザー
作詞・作曲:堀江晶太
編曲:堀江晶太・PENGUIN RESEARCH
和風SEから、メロディーのどことなく和を感じるスケール、ちょっと社会に社に構えたような歌い方と歌詞。
リード曲という感じの曲ではないんですが、アルバムらしい面白い曲です。
この曲だけでなく、今回のアルバムは「アルバムだからできる挑戦的な曲」がたくさんあって面白いですよね。
アルバム最後を飾るのは「BYEBYE RESEARCH」です。
BYEBYE RESEARCH
作詞・作曲:堀江晶太
編曲:堀江晶太・PENGUIN RESEARCH
これがアルバムで一番好きかもしれません。前アルバム「愛すべき悩みたちへ」と同路線の、ライブ最後で歌うと楽しい一曲です。
まさにエンディングテーマのようで、どことなくアニソンのようなキャッチー。ベースのスラップもクセになる、中毒性を含んだ一曲です。
個人的には、エロゲソングのようなはっちゃけた感じがあって大好きです。もちろん、今までの曲のようなエモかったり、激しい曲もいいんですけど、真骨頂はこんな感じの楽しい曲だと感じます。
2020年のPENGUIN RESEARCHはどんな感じになるんでしょうかね? 4月にワンマンライブが開催されたりしますが、個人的にはアニメのタイアップソングを望みます。
「ReLIFE」「デュラララ」「バンやろ」から入った人が多いように、アニメのタイアップは強いです。とにかく面白いアニメのタイアップで一躍有名になってほしいですね。
VTuber時代の幕開け
2018年末にここまでVTuberカルチャーが伸びると思っている方は少ないのではないでしょうか?
特に音楽関連のVTuberの進出は過去例を見ないレベルで伸びています。最近では大手VTuberがメジャーレーベルと提携したりと動きが大規模になっています。
そんな中、堀江氏はVTuberが大好きで、当サイトが確認した限り「本間ひまわり」「おめがシスターズ」に特にハマっているそうです。
VTuber関連での提供も今年は行われました。天神子兎音さんに提供した2曲のうち「アンダーワールドウタウタイ」はまさにkemuファンドストレートな一曲ですよね。
アンダーワールドウタウタイ
Kotone(天神子兎音)
作詞・作曲・編曲:堀江晶太
ゴリゴリのハイテンポロック。特に譜割りはボカロ時代のそれです。
この曲のキャッチコピー「 伝説のボカロP・kemuとして活躍したあの堀江晶太 」にそぐわない、まさに聴いた人に自己紹介をするかのようなエゴの効いた一曲です。
前述の「コード進行を抑えたサビ」を思い出していただきたいんですが、この曲はサビのコード進行を一種類に絞り、重厚感を極限まで出しています。
音色的な側面から言えば、ベースの粒感がいいですね、一つ一つの音符の音色がはっきりしている。
ベースのすさまじさは、インスト音源を聴いていただければ一目瞭然です。シンセもドラムも超狂暴、それなのにメロディーが際立ってるのは何故なんですかね…?
インストだけでもずっと聴いていたくなる、そんな面白い曲です。
そしてもう1曲、11月発表「かごめ」は編曲の妙をまじまじと見せつけられました。
この曲を紹介する前に、ジャンルは違いますがこの曲も聴いてほしいので一緒に紹介させていただきます。
Dancer in the Discord
作詞:草野華余子
作曲:毛蟹
編曲:堀江晶太
かごめ
Kotone(天神子兎音)
作詞・作曲:出口遼
編曲:堀江晶太
この2曲は、2019年で初めて見られたゴシックロックの試みが顕著に出ております。
ひとつでも欠ければ壊れそうなスリリングなサウンドを、丁寧に積み上げていったアレンジ。まさにこれは堀江氏にしかできない妙技であります。
落ちサビのベースの動きなんて、何をしているかよくわかりません。手癖的なものでしょうが、もはやこのアレンジは感覚でなされている、才能と努力の賜物でしょう。
この2曲は、とにかく編曲面の評判が高かった記憶があります。来年もこんな曲が聴ければ嬉しいですね。
面白い提供では、「オシャレになりたい!ピーナツくん・甲賀流忍者ぽんぽこさん」の生放送企画「ぽんぽこ24」のBGMをn-buna氏と共作したものがあります。
2020年はよりVTuber関連の動きが活発になり、VTuber関連は強いコンポーザーを売りにリリースするということが極めて多いです。
そのため来年以降はより多くの提供が増えるでしょうし、完全な予想にはなりますが、某にじさんじ発のSACRA MUSICからデビューするVTuber(バーチャルライバー)に関与してるだろうなぁ…と感じています。
3.メロディーを大切にした、新たな編曲の顔
今までと一線を画す編曲といえば、まず一番最初に思い浮かぶのは斉藤朱夏さんです。
デビュー曲「あと1メートル」は、ボカロPとしても活動をしていたハヤシケイさん作詞・作曲。
あと1メートル
斉藤朱夏
作詞・作曲:ハヤシケイ
編曲:堀江晶太
優しいストリングスの音色、ピアノの流れるようなリフ、それでいて特有の疾走感溢れるサウンド。
もちろん、斉藤朱夏さんの優しい歌声も最高です。歌・伴奏がうまくマッチしており、心地よい気持ちで聴くことができます。
ベースのフレーズは裏腹になかなか動いています。所々、クセの強いフレーズが各所にちりばめられているのが面白いですね。
そして「パパパ」はアニメ「俺が好きなのはお前じゃない」OP主題歌。
パパパ
斉藤朱夏
作詞・作曲:ハヤシケイ
編曲:堀江晶太
曲とは関係ないんですけど、MVすごくいいですよね…なんでこれをDVDに収録しなかったのかな(収録されたのはカップリングの方)
過去の堀江曲「イエローサンシャイン」「ピースフルデイズ♪」を2019年にリファインしたようなサウンドで、遊び心溢れたギターリフ(2番Aメロのギュイギュイしてるところが好き)や、楽しい気分にさせる金管楽器のサウンドもいいですよね。
どちらも、というか斉藤朱夏さんのリリース作品を俯瞰してみると、今までの声優アーティストとしては一線を画す「J-POP特化型」の楽曲構成。
堀江氏の制作される曲は、まだJ-POP・歌謡曲といった日本的なミュージックソウルが色濃く残っておりますが、現在の音楽路線というのが洋楽・K-POPインスパイア系の曲が多いのが事実。
その波というのはアニソン界隈にも訪れており、それが悪いということではありませんが、なんとなくなんかなぁといった気がしました。
しかし、そんな中でJ-POPドストレートを打ち出してきた斉藤朱夏さん。凄いの一言です。
斉藤朱夏さんへの提供曲では編曲のみを担当されていますが、ほかの提供曲のアレンジとは一線を画す、まさにメロディーを大切に温めるバックサウンドづくりに徹しています。
そんな中でも、ピアノのバッキングのリズム、堀江曲特有の「様々な楽器の音を重ねて一つのコードを構成する」音作りで個性を出している、まさにこれこそが匠の技と言えるでしょう。
メロディーを活かすアレンジができるのも、一度足し算を極めたアレンジを習得したからであると心から感じます。
そして、2019年は、田所あずささん「イコール」「リトルソルジャー」を初め、神崎エルザ Starring ReoNaさん「葬送の儀」といった落ち着いたアレンジがとても多くなっています。
イコール
田所あずさ
作曲:高橋諒
作詞:きみコ
編曲:堀江晶太
リトルソルジャー
田所あずさ
作曲:新田目駿
作詞:きみコ
編曲:堀江晶太
葬送の儀
神崎エルザ Starring ReoNa
作詞・作曲:ハヤシケイ
編曲:堀江晶太
筆者的には、ゴリゴリに音を重ねまくったアレンジが好みなので、これらはそこまで刺さらなかった…んですけど、特に「リトルソルジャー」はかなり人気が高いですよね。
以上のアレンジから共通するのは「ノンストレスなアレンジ」であること。
今までの曲は、決して悪いストレスではないんですが、衝撃を重ねて重ねて爆発させる、云わば「ハイストレスなアレンジ」なんです。だからこそ、堀江曲はちょっと…という層もいたことは確かです。
そういう方には、ぜひこれらのノンストレスな曲をオススメしたいですし、今後もこの路線の楽曲に期待したいですね。
21世紀最高の名盤「夢と色でできている」
今年惜しくも経営をストップさせたゲームメーカー「feng」の最終作「夢と色でできている」のOP「夢と色でできている」ED「これくらいで」は絶大な人気なんですが…
なんですが…
現在(記事執筆次点)Amazonで12万円で売買されておりました…
今持ってる方、ぜひ大切にしてください。
とにかく、この2曲はかの名曲「キスのひとつで」に並ぶレベルの名曲です。
夢と色でできている
歌唱:佐咲紗花
作詞・作編曲:堀江晶太
この曲を始めてフルで聴いたのは、移動中。ちょうどその日はCD発売日で、朝起きた時から「夢と色でできているを聴かせろ!!!!!!」と心の中で叫んでいました。
そんなこんなで早く帰らせてくれ…と思いながら、移動中も堀江晶太エロゲソングに舌鼓を打っておりましたが、そんなときに早めに手に入れた同志から音源を送っていただきました。
最初にフルの冒頭を聴いた瞬間、涙が出てしまいました。大粒の。「世界はかつて僕らだけで~」という歌詞・超綺麗なメロディーライン・ピアノの美しい旋律、どれをとっても涙。
周りが楽しく談笑している中、私は21世紀最高の一曲と言わざるを得ないこの一曲に涙を流していました。
そして、帰宅してCDを取り込みまた一回聴くと、またやっぱり泣いてしまう。佐咲紗花さんののびやかなのに少しハスキーな声、ドラマチックなサウンド構成。
ギターの軽いイキリ感のあるウエット感に飛んだ音色、かなり強調されているベースのサウンド、四つ打ち軽快なドラム、そして所々で挟まる kemu時代から綿々と紡がれるシンセの音色。
余談になりますが、以前佐咲紗花さんは当サイトのRTの速さに反応、その後楽曲投票もされている(自曲)というお話を伺うことができました。
佐咲紗花さん繋がりで、今年提供「ウルトラマンタイガ」ED「ヒトツボシ」もこの章で紹介させていただきます。
ヒトツボシ
佐咲紗花
作詞:佐咲紗花
作編曲:堀江晶太
余談なんですが、このMV、なぜかモノラルなんですよね…なんでモノラルにする必要があるんだろう…
さささ×堀晶なので最高なのは置いといて、これの一番の推しポイントは、1番終わりのピコピコリフ。
この曲自体、生音にこだわった作りなのに、いきなりkemu的なピコピコ音が入ってくる。これこそ最高ですよね。
話は戻りますが!ED曲の「これくらいで」、これが最高なんです
これくらいで
藍月なくる
作詞・作編曲:堀江晶太
メロディーラインは、現在のペンギン感のある譜割りなので、ペンギンのファンの方にも気軽に聴いていただきたい一曲なんです。
歌詞もすごく等身大の日々を描いており、今まで堀江氏が恋愛ソングで描いてきた「セツナ的恋愛観」からちょっと異なるアプローチで描かれた曲なんです。
歌詞の一節「 気まぐれに変わる街で 相も変わらず笑って 」から分かるように、永遠の愛を描いた一曲なのです。
この曲、歌詞がとにかく素晴らしいので、ここで「これくらいで」歌詞ベスト3を発表します!
3位
そっと積み木を積むように あなたを好きになったよ
積み木って慎重に積み上げないと崩れかけてしまうし、高くなればなるほど崩れやすくなる。もちろん恋も一緒で、だんだんと求めているものが高くなるし、思いも強くなる。ふとしたことで崩れてしまう。そんな中でも、丁寧に「好き」の想いを積み上げたよっていうかわいらしい少女の恋心が、この1行に詰まっているんです!
脳内に美少女でも住まわせているのでしょうか?
2位
きっと 運命は気まぐれ
ほどけたり 掛け違ったリ
だから 優しく 優しく結んでおこうよ
おい!それってYO!ボタンのネタじゃんか!
恋愛をボタンに例える、そういうセンスが大好きです。先程の「積み木」でもそうなんですが、ふとした瞬間に崩れ去ってしまうかのような恋をうまく、うまく描いていて、もし掛け違えても、丁寧に丁寧に、話し合っていこうよ…というかわいらしい少女の心を描いています。
脳内に美少女でも住まわせているのでしょうか?
1位
馬鹿らしくなるまで 悩んだりしよう
なるべく多く話そう 面白くなくていいから
そこにあなたがいれば 別にそれだけでいいや
恋愛とは、打算的にするものではありません。
歳をとるにつれて、「収入が~」とか「家柄が~」とか「見栄が~」で恋愛をしてしまう人が多くなるんですが、本来の恋愛というのは「好きだから」「一緒にいるだけで楽しいから」するものなんです。
別に話していてつまらなくても、趣味が合わなくても、一緒にいて嬉しい!楽しい!と思った人と恋愛をすべき、そういう人に出会えるような人生を送るべき、ということを感じさせます。
脳内に美少女でも住まわせているのでしょうか?
男性歌い手オリジナル曲の頼み綱
ひと昔前の「歌い手」と、今の「歌い手」の印象ってかなり変わってきています。
強い作家陣をガツンと揃え、しっかり作家も合わせてアピールしているのが、歌い手オリジナルソングシーンの印象です。これってボカロP文化の派生ですよね。
作家陣が豪華といえば、浦島坂田船。「Game Changer」が収録された「$HUFFLE」のトラックリストを見てください。
01.ポーカーフェイク
作詞・作曲・編曲:奏音69 (by 浦島坂田船)
02.Fortune!!
作詞・作曲・編曲:ハヤシケイ (by 浦島坂田船)
03.Game Changer
作詞・作曲・編曲:堀江晶太 (by 浦島坂田船)
04.Beetle Battle
作詞・作曲・編曲:halyosy (by 浦島坂田船)
05.No.1 Girl
作詞・作曲・編曲:TAKA3 (by うらたぬき)
06.CRAZY BUNNY!!
作詞・作曲・編曲:みきとP (by 志麻)
07.未完成ユートピア
作詞:くまのきよみ 作曲・編曲:田中秀和 (MONACA)(by となりの坂田。)
08.Freja
作詞:KOTOKO 作曲・編曲:toku(GARNiDELiA) (by センラ)
09.Trip-Trap, Love Trap!!
作詞・作曲・編曲:Q-MHz (by うらたぬき&となりの坂田。)
10.決戦前夜
作詞・作曲:首藤義勝(KEYTALK) 編曲:佐々木 裕 (by 志麻&センラ)
11.東京サマーセッション
作詞:Gom,shito 作曲:Gom,oji 編曲:立山健彦 (by 浦島坂田船)
12.ROULETTE
作詞・作曲・編曲:ヒロイズム (by 浦島坂田船)
13.ARK
作詞・作曲:大石昌良 編曲:大石昌良・奈良悠樹 (by 浦島坂田船)
14.誠-Live for Justice-
作詞・作曲:前山田健一 編曲:藤原燈太 (by 浦島坂田船)
15.花吹雪
作詞・作曲・編曲:まふまふ (by 浦島坂田船)
何をどうしたらこんなことになるんだ!というクリエイター陣。一度全曲聴いていただきたいんですが、どれもそれぞれの作家さんのオリジナリティが遺憾なく発揮されているんです。
「Game Changer」の感想に移ります。これホントかっこいいですよね。
Game Changer
浦島坂田船
作詞・作編曲:堀江晶太
イントロのちょっとかすれたシンセ、メロディーの「おお、堀江曲だ」と一発で分かる譜割り、歪みまくったギター。
そしてサビのキャッチーさと語感のいいラップの組み合わせ。2番でサビに行かず、ベースと硬めのピアノ、ドラムサウンドだけで半透明の膜が敷かれたかのようなサウンドシーン、そこから爆発するかのようなギターソロ…
kemu系の曲が好きな方は絶対ハマるに違いないんですよね。
この曲の特筆ポイントとして、ボーカルディレクションを堀江氏が行っていると明記されていることです。
明記されているるのは「マリンブルーに沿って」レコーディング時の佐咲紗花さんのブログで「ねぇ、そういうことにしようよ」を意地悪っぽく発してほしいと教えたこと以来、ありません。
この曲の歌い方=堀江氏が理想としている歌い方のひとつ と考えると、この曲の歌い方がなんとなく生田鷹司さんに似ていると思いませんか?
これは堀江曲(作詞・作曲両方担当)のときによくあるんですが、英語的な発音をしているんです。ひとつ挙げると、アクセントがかなりはっきりしている。
日本語的に発していても魅力は半減してしまうのです。
浦島坂田船のメンバーにはあと2曲、まずは「It’s…Our Life?」という楽曲も12月に提供されています。
It’s…Our Life?
作詞:大森祥子
作曲;堀江晶太
編曲:eba
この楽曲は編曲にebaさんを採用。ebaさんは音楽事務所F.M.Fに所属されており、他の所属の方だとやしきんさんや柳館周平さんが有名ですね。
ただ、この曲ってかなり編曲にも関与してそうだな、と思います。軽めのメタル的ドラムはebaさんっぽいんですが、ギターのリフとかはそれっぽくも感じます。
余談なんですが、筆者は業務上(いち早く情報を得るために)、「堀江晶太」と呟かれたツイートは全て自分のLINEに転送されるようにしているので、ほぼ全てのツイートに目を通しているのですが、浦島坂田船ファンがけっこう「堀江さん!信頼!」と呟くようになってきているんですよね。
当サイトの運営を始めたのが2016年としたら、そこから「堀江晶太」というネームバリューは体感100倍くらい上がっている気がします。
話は外れますが、eba×堀江晶太 歌い手楽曲というと、あらきさん提供「Spare Me」も人気を博しました。
Spare Me
作詞:ポリスピカデリー
作曲:堀江晶太
編曲:eba
こちらの2曲の共通点として、「堀江晶太のメロディー」とは何なのかを深く感じさせることができたことですね。上手く言葉にすることが難しいんですけど…
Aメロの畳み込めるような、ちょっと走り気味なメロディーが「それ」っぽいなぁと感じてしまうのです。
2020年以降も、eba×堀江晶太の歌い手案件というのはかなり出てくるんじゃないかなと感じています。
もう一曲の 浦島坂田船のメンバー への提供曲、それはあほの坂田。さんへの提供曲「純粋リバース ~Hell or Heaven~」です。
純粋リバース ~Hell or Heaven~
あほの坂田
作詞:大森祥子
作編曲:堀江晶太
この曲、所謂スルメ曲なんですが、現在販売されていません(サブスク配信すればいいのに)
どことなく、最近の邦ロックみたいな感じがする曲です。四つ打ちのリズミカルなドラムに、印象的なリフの組み合わせという、かなり単純な作りなんですが、とにかくノレます。
逆に、こういう単純なロックをPENGUIN RESEARCHでやると面白そうなんだけどな。
その他にも、男性歌い手にかなりの数の楽曲提供をされています。
一気にまとめて紹介させていただきます(オメでたい頭でなにより に関しては歌い手では明らかに無いんですが、元歌い手ということでまとめます。)
ザ・レジスタンス
おメでたい頭でなにより
作詞:赤飯
作曲:堀江晶太・324
編曲:324
「Naked City」時代に共にバンドを結成していた三代氏とのこれまたエモいコラボ。コチラに関してはインタビュー記事などもあるのでぜひ読んでいただきたいです。
https://realsound.jp/2019/02/post-322460.html
とにかくメロディーがいいですし、随所に「おメでた」らしさが入った名コライトだと思います。コーレスも入って、ライブで盛り上がれそうです。
続いて、そらるさんの二部作より。まずはじんさんとの奇跡のコラボ「幻日」をお聴きください。
幻日
そらる
作詞:そらる
作編曲:そらる・堀江晶太
この曲は、2018年の「ミリオン/ワンズ」と異なり、そうとうじん色が強い楽曲となっています。ただ、サビのメロディーはじん氏の疾走感に、堀江氏のヘビー感のキメラのようなメロディーで、今まで聴いたことがありそうでなさそうな一曲となっております。
ベースやギター、ドラムの生音感が気持ちいいので、できるだけいい環境で聴いていただきたいですね!
続いてもそらる氏で「ワンダー」です。
ワンダー
そらる
作曲・作詞:そらる
編曲:堀江晶太
恥ずかしながら、そらるさんのメロディーとは、そらる節とはっていうのが分からないのですが、これは作曲に編曲がかなり加担しているパターンのアレだと思います。
ストリングスで豪華に思わせつつも、どこか泥臭い疾走感を味合わせます。
続いては、今年奇跡の復活を果たしたりぶ氏。堀江氏もバックバンドで参加されるライブのチケットはとてつもないプレミアチケットになってしまいました。
これは好きな人多いんじゃないかな。ピアノとシンセ、こまごまとしたギターのリフ。それでいてサビでは爆発感を出す。
決して目立つような曲ではないんですが、アルバムで重要な曲、「青い灯台」路線の曲というわけです。
続いては「fossil」です。これはリード曲ですね。
fossil
作詞・作曲:りぶ
編曲:堀江晶太
言い方はアレかもしれませんが、「普通に名曲」です。
個性が際立っているわけでもなく、ただただ名曲。特筆すべきとすれば、ピアノのフレーズが気持ちいいということ。
これでいいと思います。この曲は、りぶさんの声・メロディーを存分に味わう位置づけだから…
ということで、実はこの曲は正直微妙だ…と思ってあまり聴いたことが無かったんですが、間奏いいですね…これライブで聴いたら涙するものだ。
しかもギターリフもいい… この曲、2番以降が本番だ。スルメ曲だ。
というわけで、男性歌い手界において、無くてはならない存在と化している、云い方を変えれば「頼み綱的存在」になっているのですが、来年以降はどんな感じでかかわっていくのでしょうか。楽しみですね。
「三月のパンタシア」という次世代型アーティスト
2019年は「三月がずっと続けばいい」「パステルレイン」「恋はキライだ」の3曲を制作されています(しかも全曲ミリオン再生!)
この3曲はどれも凄まじいほどいいです。
同じ形で活動してるアーティストといえば、「ずっと真夜中のままで。」があるんですが、両者の違いは「昼か夜か」と思っています。
「ずとまよ」は夜を歌うアーティストに対し、三パシは夜の曲もありますが、どちらかというと等身大の昼間の日常を描いている、正統派J-POPを描いています。
そんな三月のパンタシアなんですが、まずは「三月がずっと続けばいい」からご紹介します。
三月がずっと続けばいい
三月のパンタシア
作詞・作曲・編曲:堀江晶太
軽量感のあるアレンジで、ギターのリフのカッティングが特に気持ちいい。そしてメロディーもとてもキャッチーで、こういう言い方は変ですが、まさに「売れ線」の曲といえます。
そして「パステルレイン」。この曲は三月のパンタシアがスタートされた時点で制作された曲とのこと。
パステルレイン
三月のパンタシア
作詞・作曲・編曲:堀江晶太
そのため、Critical Hitのような感覚があり、個人的にもとてもお気に入りの曲です。
なんだろう、筆者個人の話になるんですが、この曲を聴くと、なんか懐かしい香りがするのです。
3月ころに、ちょっとハッピーな気持ちだったときの、あの甘い感覚と、何故かちょっと酸っぱい香り。思い出とリンクした曲はたくさんあります。
それが思い出したくない思い出になったとしても、そういう曲になったら、それこそが自分の心の曲となるのではないでしょうか…?
そして、8月に突如リリースされた「恋はキライだ」
恋はキライだ
作詞:堀江晶太
作曲:堀江晶太・hirao
編曲:堀江晶太
この曲は、特に歌詞がとても美しいです。
この曲の歌詞をより楽しむには、ぜひこの小説を読んでいただきたいです。
https://twitter.com/i/events/1150356923784429569
天晴れ!原宿 というダークホース
2019年になると、多少ですが、アイドルへの楽曲提供が増えてきました。これもひとつには、ベイビーレイズJAPANの解散というひとつのターニングポイントを迎えての出来事であると考えています。
まずは、表題とは違いますが、アイドル提供曲として1曲、ご案内いたします。
ignition
uijin
作詞・作曲:草野華余子
編曲:堀江晶太
悲しいことに、このアイドルは来年に解散されることになります。
デジロックで正統派の堀江風ロックの一曲。ずっと鳴り続けているシンセの音色が、どことなく「村人A/ピコ」を思い出すのは自分だけでしょうか…?
ラスサビ前の盛り上がり方が聴きどころ。するどいシンセの音が突き刺す未来、ぜひこの耳で確かめてみてください。
そして、アイドルグループ「天晴れ!原宿」には2曲提供されています。
1曲目は「アッパライナ」という曲。
アッパライナ
天晴れ!原宿
作詞:Nobe
作編曲:堀江晶太
イントロから楽しくないですか?…楽しいですよね?
いかにもNexus2(シンセ音源)の音~!って感じで、下手したらRising Hopeの楽しいバージョンが始まりそうな音色。
2番Aメロでは、謎のサッカー応援歌風のリズムになったり、2番サビ終わりはゴリッゴリのメタルサウンドに。どこからどう切り取ってもサウンドが楽しい、2019年の中でも指折りの名曲です。
また、この楽曲に関しては、オリコンの順位が良かったため、堀江氏自身がオリコンに特集されることになりました。
https://www.oricon.co.jp/confidence/special/53034/
そして、隠れた名曲「ぼくらのうた」
ぼくらのうた
天晴れ!原宿
作詞:Nobe
作編曲:堀江晶太
メロディーから、サウンドから、どこか懐かしさを感じます。特にサビ入りは、じん(自然の敵P)!?となってしまうサウンド。どこか往年のボカロソングを思い出します。
この曲は特に、メロディーが気持ちいいです。Aメロ・Bメロ・サビの変化がはっきりしていて、とてもキャッチー。
勿論、アレンジも秀逸。じっくり聞けば聞くほど、ピコピコサウンドや、ピアノのハーモニー、特に間奏のエロゲソングぶりは最高です。
アイドルソングや、前述のVTuberシーンは、新たな挑戦に寛容で、開放的なサウンドが楽しめることが多いです。また、アニソンシーンよりも予算が潤沢な場合も多々あります。来年以降の提供も期待大です。
紹介していない曲を片っ端から紹介します
今回何故記事を書いたのかというと、先頭に記載した「楽曲オタク Advent Calender 2019」に参加するにあたり、どんな企画がいいかなぁと思い、取り敢えず堀江曲を全曲紹介するか、となりました。
これ以上トピックが続くのも単調になっちゃうので、ここで紹介していない曲を片っ端から書いていきます
fragment ornament
分島花音
作詞・作曲:分島花音
編曲:堀江晶太
この曲、いきなりサブスクも一般配信もない、CDにのみ収録というシビアな入手条件の曲なんですけど、凄まじい一曲です。
なにが凄まじいかというと、とにかく壮大。ストリングスあり、ドラムあり、ピアノの美しい旋律あり、そして何といっても今までの集大成かのような歌いっぷり。
そして、「伝説の2分間イキリギターソロ」があります。約2分間ギターソロがあるというとんでもない曲。堀江氏が演奏するギターって、言い方は悪いですがイきったかのような音色、主張の激しいサウンドで、個人的にはとても好きですが、それが約2分間続きます。
「まだ続くのかよ」ってくらい続きますし、多分アドリブ一発弾きだと思います。kemu時代の「独白」を思いだたせるアウトロ。このギターソロを、アーティスト集大成の曲にぶち込む勇気と制作現場に敬意を示したいです。
魔法
沼倉愛美
作詞:ZAI-ON
作編曲:堀江晶太
沼倉愛美さんのプロデューサーさんは、西辺誠さんという方で、暗黙の了解でWEST GROUNDという名義で曲を制作されているんですが、やっぱりWEST GROUNDの香りが楽曲全体から溢れてきますね。
この曲は沼倉愛美さんのボーカルに酔いしれる曲です。でも、2番Bメロ終わりのシンセでも酔いしれます。
そしてなかなかにギターとベースが暴れ狂っています。ライブ感。けっこう評判のいい曲です。
ハルトキ~Spring Moment~
米倉千尋
作詞:rino
作編曲:堀江晶太
『9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ』OPテーマ。
ピアノがカッコいい。ピアノメインの堀江曲で悪い曲はない。
これまた、現在フルの入手が出来ない曲なんですが、2番Aメロの入り、間奏のピアノソロ。これは多くの方の性癖にぶっ刺さります。
そして愛になる
米倉千尋
作詞:rino
作編曲:堀江晶太
『9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ』EDテーマ。
OPとは一変して、ゆったりとした一曲。バックのピコピコ音は2019年多用されているそれです。
堀江曲でアコギが使われることってそうそうないんですけど、味があっていいですね。後半の盛り上がりも印象的です。
Hit It Off
スマホゲーム「リンクスリングス」BGM
作編曲:堀江晶太
スマホゲーム「リンクスリングス」のBGMです。
普段BGMだけの提供っていうのはなかなかしないのですが、これはANCHORさん(堀江氏の友人の作編曲家)からの仕事と思われます。
これ、ゲーム自体もあまり人気がないので(余談ですが、このゲームのPRを元ベイビーレイズJAPANの高見奈央さんが担当されています)そこまで話題にもなっていないのですが、とてもいいインストです。
どこがいいのかというと、シンセの音がいい。ちょっとチープな程度がまたいい。そしてバッキングのピアノのザックリした感じも面白いです。勢いで作った感じがかなり出ていて、堀江曲マニアは必ずハマると思います。
今回、あえてフルのリンクを貼りましたが、これアウトロがとてもいいです。ただ、ゲームプレイ時にアウトロもきっちり聴けるかというと微妙なので、上記の動画でご堪能ください。
ヒバナ(kemu Remix)
作詞・作曲: DECO*27
編曲:kemu
かなり詳しい解説は以下の記事に書きました↓
初めて聴いた際は、ちょっと予想と違う方向で攻めてきて、????という感じでしたが、よくよく聴けば、kemuらしさとは何か、ということを深く考えさせられる一曲でした。
こちらも、現在入手はできません(DECO*27さんのアルバム「アンドロイドガール」Amazon特典のため)
ただ、筆者がもしも「俊龍フェス」みたいな一人の作曲家にフューチャーしたDJイベントを主催した際は、流すので是非来てくださいね。
Clover Days
「アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover」 楽曲
作詞:工藤了
作曲:じん
編曲:堀江晶太
こちらも詳しい感想を以下に掲載させていただいております↓
元ベイビーレイズJAPANの渡邊璃生氏が作詞、そして作曲はみんな大好きじん氏。
どういう人選やねん!と思った方は、ぜひPENGUIN RESEARCHのファンクラブ「ペンギン研究所」の会員になって該当記事を読まれてください。
これ、何度聴いてもいいですね…もう入手不可なのが悲しいけど、エロゲソングが主に好きなリスナーには刺さるに違いありません。
オリオンをなぞる(Cover)
LiSA
作詞・作曲:田淵智也
編曲:堀江晶太
みんな大好き!田淵智也さんの歌。筆者の周りで田淵智也さんのことが好きな人しか見ないくらいです。
もちろん筆者も大好きです。今年の9月に「アニソン派! Vol.0」というイベントがあり、もしかしたら堀江氏の話があるかもしれない!と思い、「ホリモク(堀江晶太目的)」5 % 、アニソン大好き95%くらいの気持ちで行きました。
期待通り、開始25分くらいで堀江氏の話が出て大喜びしていましたが、とある話の合間に当サイトの名前を田淵智也さんが発して大横転しました。
もちろん、今この記事を読んでいただいている皆さんも、田淵智也さんも、筆者にとっては同じくらいうれしいですが、やっぱり嬉しかったですね。
田淵智也さん、ありがとうございました!
(そこで当サイト管理人を「女の子と思っていた」と言われてたのが一番横転したんですが)
というわけで、この曲についての感想は下記に詳しく記載させていただいております↓
サブスク配信はなし、DL購入もトリビュートアルバムまとめ買い限定です。
Professional
白井悠介・江口拓也
作詞:ANCHOR
作曲:堀江晶太
編曲:堀江晶太・ANCHOR
この楽曲に関する解説は以下に詳しく記載させていただいております↓
スマートフォン向けゲーム「A3!」 の楽曲。ラウド系EDMで仕上げた、予想とは裏腹な一曲。
編曲は ANCHOR さんの役割が強めに感じます。ちなみに、演奏はギター以外はANCHORさんが担当されております。MIXは、いい曲の裏に藤浪あり、でおなじみ藤浪潤一郎さん。
余談ですが、ANCHORさんはkemu時代、それより前から堀江氏と親交がある作家。別名義で「鈴木大記」をお持ちです。ときどき、ANCHORさんのTwitterやインスタグラムでは堀江氏に関する話も出てくるので、ファンはフォロー必至です!
また、曲も堀江ファンに刺さるものが多いと思いますので、ぜひ当サイト唯一の姉妹サイト「ANCHOR速報」もよろしくお願いいたします。
共鳴レゾンデートル
内田真礼
作詞・作曲:田淵智也
編曲:堀江晶太
コチラに関しても、以下に詳細レビューをまとめております↓
一歩間違えれば決壊しそうなほど、積み木を重ねたようなサウンド。共鳴しようっていうまれいたその声も可愛くて好きです。
特にこれは2番以降のアレンジが聴きどころ。とても印象的です。
Raise Your Heart!!
亜咲花
作詞:田淵智也・ 亜咲花
作曲:田淵智也
編曲:堀江晶太
初っ端「Hey Darling!」ぶったイントロでまず横転します。
かなり強調されたベースのビート感、ジャキジャキしたギター、時々入るピアノのフレーズは、まさにアゲアゲだぜ。
「オリオンをなぞる(Cover)」系統の、まさに楽しい堀江ロック。
この曲に堀江氏を読んできた田淵智也さん、流石としか言いようがありません。
ダイアローグ+インビテーション!
DIALOGUE+
作曲・作詞:ZAQ
編曲:堀江晶太
来ました、超問題作―
こちらのレビューに関しては、副管理人さんに「気持ち悪いくらいマニアックなレビューを書いてください」とお願いしたら、本当にマニアックすぎるのが送られてきました↓
声優ユニット「DIALOGUE+」は、次リリースのアルバムも、全曲作曲 田淵智也さんという訳の分からないことを成し遂げています。
もう、この曲はとにかく聴いて、上記のレビューを読んで、気持ち悪い動きで多動しながら聴いてください。
unlasting
LiSA
作詞:LiSA
作曲:草野華余子
編曲:堀江晶太
これで最後の曲です。長かった…(遠いまなざし)
記事執筆最後を祝うのかのような、美しい二胡のメロディー。
皆さん、紅白はLiSAさんの紅蓮華で「優勝」しましょう。
8.最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました!
まだまだ書き足りないことばっかりなんですが、ひとまずこの辺でお別れとさせていただきます。
また、今回記事を執筆するにあたり、参考にさせて頂いたサイトがあります。
楽曲レビューで、現在各方面から注目を受けているブロガーの「めがねこ」さんの「ねこおきば」というブログです。
https://meganeko-mink.hatenablog.com/
めがねこさんは、2020年に来るブロガーのひとりですので、ぜひ一度アクセスされてください。
また、今回このような楽しい機会を与えて頂いた なまおじ様に感謝いたします。
2020年リリースで現在判明している曲は「レミングミング(kemu Remix)」のみですが、個人的には1月末に「なんとかブルスターズ!」というスマホゲームに提供があると思っていますし(これは予想の域です)、DIALOGUE+、某VTuberにも期待が持てます。
2018年の終わりに、こんなに堀江晶太楽曲が盛り上がると思っていましたか?
というわけで、来年も盛り上がるに違いありません。当サイトも、さらにパワーアップして、迅速な情報伝達に加え、このような管理人側がちょっと表に出た感じの記事も出せればいいな~と思います。
というわけで… BYE BYE RESEARCH
おまけ 筆者的 2019年堀江晶太10選
1位:パステルレイン(三月のパンタシア)
2位:夢と色でできている(佐咲紗花)
3位:ダイアローグ+インビテーション!(DIALOGUE+)
4位:かごめ(Kotone)
5位:Game Changer(浦島坂田船)
6位:恋はキライだ(三月のパンタシア)
7位:三月がずっと続けばいい(三月のパンタシア)
8位:アンダーワールドウタウタイ(Kotone)
9位:これくらいで(藍月なくる)
10位:アッパライナ(天晴れ!原宿)